技術士試験第二次試験の合格率の推移について

技術士 第二次試験の合格率は?合格者の平均年齢は?といった技術士 第二次試験の統計情報について調べてみました。

目次

合格率

やはり資格試験ですので合格率は気になりますよね。受験者の立場からするとそうでもないですが、周りから見ると合格率は難易度と相関関係があると認識されています。
日本技術士会から試験の統計情報が公開されていますのでそちらを参考にしてみます。
平成28年度の技術士 第二次試験の受験者数は約3万人、そのうち合格者は3,600人となっています。
全部門合計での合格率は14.6%となっています。
難易度と合格率は一括りにして見ることはできませんが、世間的な評価はおおむね次のとおりでしょう。

合格率 世間的な難易度
10%以下 かなりの難関資格
10% 〜 30% 程よい合格率
30% 〜 50% 合格率が高い試験
50% 以上 検定試験、講習試験など

技術士第二次試験は合格率が10%以上ありますので、資格試験としてはそれほど低すぎるということはないでしょう。
ただし受験条件として第一次試験を合格していること、実務経験が必要であるということから難易度は高めと言えるでしょう。

ここ数年間の合格率の推移を見てみます。

年度 申込者数 合格者数 合格率(申し込み者比)
平成28年度 31,635人 3,648人 11.5%
平成27年度 30,823人 3,649人 11.8%
平成26年度 30,435人 3,498人 11.5%
平成25年度 31,397人 3,801人 12.1% 過去数年のうち最も高い
平成24年度 32,843人 3,409人 10.4% 過去数年のうち最も低い
平成23年度 34,276人 3,828人 11.2%
平成22年度 36,342人 4,117人 11.3%
平成21年度 34,614人 4,269人 12.3%
平成20年度 34,299人 4,143人 12.1%
平成19年度 30,864人 3,790人 12.3%
平成18年度 31,499人 3,205人 10.2%
平成17年度 31,453人 3,664人 11.6%

※総合技術監理部門を含んでいます

合格率はほぼ11%前後となっています。資格試験としては非常に安定した数字ですね。

合格率の推移グラフ

平成24年度、平成25年度は合格率が大きく変動しました。技術士試験は平成25年度から改正が入り、出題傾向などにも変更がありましたのでその影響と見られています。

平成25年度に、技術士試験の試験方法が改正されました。

とは言え2%弱ですので誤差の範囲といえなくもないですね。

最終学歴

合格者の最終学歴別の合格率について調べてみました。

最終学歴 申込者数 合格者数 合格率(申込者数比)
大学院 10,919人 1,586人 14.5%
大学 16,354 1,710人 10.5%
高専学校 1,278人 139人 10.9%
短大 413人 24人 5.8%
その他 2,671人 189人 7.1%

※平成28年度 第二次試験

こちらは年度別の合格率に比べて有意に違いがありますね。
やはり大学、大学院などの教育を受ける期間が長いほど合格率が高くなっているようです。また実際に技術士 第二次試験の受験資格である実務経験に大学院の経歴を入れることができる、ということもあるかもしれませんね。

まとめ

以上が技術士第二次試験の合格率などの統計情報についてでした。
技術士 第二次試験の合格率は安定して推移しているように見えますが、今後大きな改正が入るとも言われています。是非とも早いうちに合格しておきたいですね。